ガボじいのCANCERノート

ガボじい2冊目のノートのテーマは 'がん'   シリアスながらフッと笑みもこぼれます

カテゴリ: 医療費

月日が経つのは早い  前回からキッカリ12週目
1月25日 近くの南多摩病院で血液検査とホル
モン
治療薬 「リュープリン12週用」の処方を受ける
翌週はその結果を携えて放射線治療を受けた北里
大学病院へ出向く

気になるPSAの数値は前回の0.006ng/mlを更に
下回り0.003ng/ml  先ずはホッとしたところで
前から気にかけていたガン保険の結末をつけよう

15年前に加入したがん保険をまさか使う事態に 
なろうとは思ってもみなかったが ガンになって 
しまった以上 「貰えるものは少しでも多くもら 
いたい」 まあ当然です  で 貰えるものは貰い

治療が一段落するとその後の給付は継続する治療
により限られる  ガボじいの場合は3ヶ月毎のホル
モン治療が3年間続く予定  なのでその間ホルモン
治療の1日に付き5千円の特定治療給付金だけだ

年4回の治療で給付金は   5千円×4日=2万円  
それに対して保険の払込金は月々3,322円なので
年間約4万円 これはどう考えても割りが合わない
  
その上  診断書を貰うにも費用がかかるのだ   
払うお金より貰えるお金の方が少なければ解約
を考えるのも当然の成り行きではないか

確かめたいのは今後 ガンが再発した場合どんな
治療法が選択肢として考えられるのかという点だ
ズバリ主治医に聞くしかない

<仮にガンが再発したらどのような治療になるん
ですか? 放射線とか  手術とか...>

<ホルモン治療中にPSAが上がって再燃する事も
稀にありますが大概治療が終わってからですね>

<………>

 
<PSAが2.0を超えてきたら...     その時は...
でも放射線はないですね ガボさんの場合は手術も
ないですホルモン治療の薬を変えるか プラス
するか... いずれにせよ薬物療法  化学療法です>

2人の主治医とも意見は同じ  明確だった
ついに (というかようやく) 腹は決まった
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ガボじいが入っているaflacのガン保険は15年前
に発売された商品で診断給付金は一回限りだ
 
近頃は一度ガンになっても2年経過すれば
再びガンになっても診断給付金を受け取れる
という再発転移に備えた商品もある

2人に1人がガンになる時代 再発を経験している
人も2割以上いるといわれている じゃあと思わず
加入したくなるが複数回受け取れる確率は計算上
6%程度らしい? (という記事を先日読んだ)

ならばガンを経験した人が入れる保険はあるのか
限定告知型がん保険が一般的で 最終治療日から
5年以上経過している事が条件だ   いわゆる5年
生存率をもって一応完治したと見做すわけである

でも 考えてみると  オジさんは現在65才になった
ばかりだが  ホルモン治療が終ると67才を過ぎる
それから5年 オジイさんになると保険料も1万円
オーバー  さあ入ろうかとはさすがにならない

入院 放射線治療が一段落   前立腺ガン発覚から
の費用は下図の様になった   実際は更に交通費
食費  雑費 など含めるわけだから結構な金額だ
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※クリックで拡大できます

進歩している現代医療のおかげで命拾いしたが
(正確にいうとまだ命拾いしたわけではないが)
高額療養費と保険給付金も随分助かった   だが

今回は給付金の請求をしてから入金が遅い.....
7月の手術  入院  放射線治療の3項目を申請し
通常5営業日以内とされるが  一週間以上経過
ひょっとすると免責事項が含まれているのか?

オジさんが加入している保険は アフラックの
ガン保険 (¥3,322/月 15年加入)  と第一生命の
医療保険 (¥6,258/月   6年加入) の2種類である
心配していたが数日後 利息付きで下りた

ちなみに後者の計算書が下の画像
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※クリックで拡大できます

約款の規定だが 内照射と外照射の間隔が60日
以内であるため 放射線治療給付金は内照射分
のみ 60日以上空けての放射線治療はないよね
通院特約なしだから 給付はそこだけが残念だ

だが "不幸中の幸い"とはまさしくこの事だろう

入院  手術  放射線治療が同じ月内で終了した為
高額療養費適用の際 限度内自己負担金の支払い
が一回で済んだ事※ とHDRが手術という判定だ
※実際は入院と外来は合算できない為  後日手続きし還付される

#17保険給付金の回で 小腺源治療は手術給付金
の対象外では?と書いたがHDR (高線量率分割
組織内照射) の為の 'アプリケーター針留置術 '
は今回手術と判定され手術給付金が下りたのだ
3月の時点ではアプリケーター針留置術がまさかあれほど大がかり
であろうとは想像できなかった(チクッと刺して終わりかと...) 

今加入しているガン保険は再発転移した場合の
補償がほとんどないから今後のことを考えると
見直しが必要だ  2年経過したら何度でもがウリ
の富士生命新がんベスト・ゴールドαだが AIG
からFWDへと身売り 経営基盤に一抹の不安が... 

オイラのような高リスクガン患者には高リスク
がん保険がピッタリじゃないって冗談やめてね 

<この期に及んで金の事なんか言うんじゃね〜
 それどころの話じゃねえだろっ>

気持ちはわかる  けどお金も大事  今回はお金に
まつわる話  #16医療費とセットで読んで下さい 

オジさんがなぜいちいち診療点数と請求金額を
書き込んでいるのかというと ガンの 検査 治療 
にいくら費用がかかるのかを調べた経験からだ 

前立腺ガンの事  治療法について 医療費の目安
保険給付金の請求対象は   体験談のブログなど
それぞれの項目に関して自分に当てはまる内容
を見つけるにはかなり時間がかかります

治療法はここをブックマーク 医療費に関しては
こちらをお気に入りに とあちこち検索  そこで

このブログを読んだ方には体験と費用がセット
になっていれば分かり易いんじゃないかと......

精密検査→針生検→骨シンチグラフィー→MRI
→CT→ホルモン治療→放射線内照射→外照射
        ↘︎全摘除術       ↘︎抗ガン剤

前立腺ガンと疑われるとこの流れになりますが
それぞれのシーンで幾らかかるのかを知りたい
 
オジさんも昨年の12月から支払いがかさみまし
たが 殊にまとまったお金が必要なのは今月です
何せ初入院 初手術お金が足りるのか不安でした

'#16医療費'で取り上げた高額療養費制度に係る
限度額適用認定証(国保)の事前交付を受けて今回
のHDR入院手術に臨んだので明細で説明します

※クリックで拡大できます
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            ▪️今回のHDRで入院手術7日間にかかった請求明細         ▪️国保の限度額適用認定証

(A)
7日間入院 手術 HDRに掛った合計は99230点
3割負担で ¥297,690のところ高額療養費の現物
給付化で自己負担限度額は ¥57,600 (適用区分 : エ)

(B)保険適用外個室 ¥16,200(税込)×7日= ¥113,400
寝具賃料¥1,620食事負担額¥5,760合計¥120,780
※個室は療養環境料  以前は差額ベッド    どっちも分かり難いから部屋代でいい
¥16,200が高いか安いかはともかく他に選択肢がないし 状況的に4人部屋という
わけにもいかない   ガン保険と生保の入院給付金を充当すれば  ほぼ同じ金額だ

(A)+(B) 入院請求額合計は ¥178,380

この後の外照射 (外来7/13~7/28全10回)の費用は
合計13万円弱の予定   外来も自動的に計算して
くれるので自己負担限度額の ¥57,600 に達した
ところでストップその後の請求はゼロです (外来会計窓口)
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7/19までの累計は¥54,390だった 7/20の会計は¥10,200の
ところ自己負担限度額までの¥3,210   明日以降は請求なし

あの  ちょっと質問いいですか?    今回の場合
7/3入院 ~ 7/28外照射終了とひと月内で全ての
治療が収まっているので  保険適用の医療費は
限度額の¥57,600だけでいいんじゃないの?
 
その通りだが病院では入院と外来の合算ができ
ないので   後日健康保険での還付手続きをして
払い戻しを受け最終的には ¥57,600だけで済む
※ 実際には8月以降なのであくまで見込みです

ひと月内で終わるよう治療予定を組んでくれた
のは 主治医のドクターTがビンボーなオジさん
に気を遣ってくれた?ノーノー 全くの偶然デス 

保険給付金が支払われるかどうかは受け取る側
にしてみれば重要な問題だ 払う側だって同じか

約款なんてやれ字が小さいの 内容が解りにくい
のと 敬遠してじっくり読んだ事はないが  いざ
お金を受け取れるとなれば話は別 本当に現金
 image
保険ゲートHPより  http://www.hokengate.jp

 
がん保険では金額の大きい診断給付金を(がんと
診断されて)受け取れるかが キーポイントである
 
早期発見のお陰で悪性新生物ではなくて上皮内
新生物
と診断されると皮肉な事に診断給付金は
10分の1程度  もし特約が付いていないと給付金
は支払われない ゼロだ  "ガーン"  冗談やめてね

ガンに備え何年間も保険料を払い込み  しかも
定期的にがん検診を受け  そのお陰で早期発見
ところが給付金はスズメの涙だなんて余りにも
理不尽だ 上皮内新生物も医学的にはガンでしょ
近頃  大流行りの "忖度 (そんたく) して欲しい

オジさんの切実な訴えは  他の人も同じらしく
診断給付金や手術給付金支払請求の申し立ては
ネットで検索するとかなりの事例がヒットする

が裁定はノーだ

オジさんが受ける'小線源療法'も手術ではない
実は保険会社が決めた 88種類 (又は89種類) ※
の手術と手術毎の給付倍率(5~40倍)に基づいて
給付金は支払われる  ※ (以前からのタイプの医療保険)

下のデータは入院と外来患者数の推移だが現代
のがん治療は放射線治療や抗がん剤治療が主流
で '入院'より '通院'で行われるケースが増加して
いる事の反映だ

また手術の回数や入院日数が少なくなっている
ため手術給付金の支給の比率も減っているのだ
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厚生労働省平成26年『患者調査統計表』保険の教科書 hoken-kyokasho.comより

2人に1人がガンにかかる時代 どうして保険会社
が潰れないでやっていけるのか? 支払う回数や
日数 期間に様々な制限を設けてフルイにかける

じゃなかったら文字通りペイ出来ません

富士生命「がんベスト・ゴールドα」のように
診断給付金最高300万円   2年経過すれば何回
でも貰え 上皮内新生物でも最高50万円 (特約)
というのもある  えっ こんなに貰っていいの? 
手厚すぎて保険会社が大丈夫か却って心配だ

現代のガン治療費に限って言えばガンと診断
された時点で一括で受取れる診断給付金を重
視  目安は最低でも100万円〜  それにプラス
して治療が長引く放射線治療や抗ガン剤治療
などに備えて特約を付けるのがいいのでは
※例  50才診断給付金100万円(2年に1度 何度でも)を主契約に特約で
 上皮内新生物50万円 ( " )  先進医療2000万円を上乗せで  月4,749円
 富士生命「がんベスト・ゴールドα」でシミュレーション  

何と言っても治療が始まる前に受け取れるのが
大きい ガンの不安を抱えている上にお金の心配
もするのでは心の休まる暇がない 余裕ができる

入院や手術給付金は前述のように比率が減って
いる上 審査基準も厳しいし治療後の支給になる
のでカット (入るなら一般の医療保険の方がよい)

オジさん契約しているがん保険では診断給付金
の支給は1回限り  再発や転移の際に応えられな
いのでは意味がない 治療が一段落したら解約だ

年金で生活費を補い もし再発したら生保の定期
付き終身保険を解約し返戻金を治療費に充てる
いずれ医療費も1割負担だし  今の掛け金は僅か
であるが貯金に回す オジさんが考えた苦肉策だ

最近はTVCMなどで高齢者向け医療保険が多く
ないですか?O社なんて契約すると神戸牛が当
たるらしい  小銭が豊富な高齢者狙いで しかも
牛肉をエサで釣ってるところが  何とも笑える

オジさんの場合は '67のマル退' なので自己負担
は3割  請求の点数 × 3円 が実際に支払う金額だ
前立腺ガンの手術や放射線治療には 3割負担で
も数十万円必要だし事前の検査費用も結構高い
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がん政策情報センターによる『がん患者意識調査』より

上の表は治療費だけにかかった金額だ ガンの
進行に比例して治療費もかさみ治療期間も長く
なる  根治治療で100万円長引くとそれ以上か

実際は医療費のみならず生活費や月々の支払い
などもあり  それが数ヶ月続くとなると相当な
金額がのしかかる  貯蓄が山ほどあるなら話は
別だが大抵は底をつく  社会保障制度や民間の
保険を上手に利用しないと 正に生死を分ける
 
高額療養費制度なんてのは今回の騒動で初めて
知る事に なにせここ4年間で病院に行ったのは
え〜と...3年前  サザンカの剪定中チャドクガに
かぶれた時と去年ジョギング中に花粉症まがい
の鼻カゼ位しかないのだから  無理からぬ話だ

この制度を利用すると1カ月間の医療費の自己 
負担額は一定の金額までで済む  自己負担額は
70才未満の場合所得により5段階に区分される
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※100万円の医療費で、窓口負担(3割)が30万円かかる場合の例
※年齢70歳未満・所得区分「標準報酬月額28万~50万円」の場合
がんを学ぶ  http://ganclass.jpより


カギは医療費合計が単月毎 (1日〜月末) の点と
事後申請だと還付されるのに3ヶ月かかる事だ

例えば5万円づつがふた月にまたがってしまう
と全額支払わなければならない できる事なら
治療のタイミングを計って  同じ月内にしたい
※捕捉    5万円はオジさんの限度額57,600円を基準にしています   この場合
限度額内のため全額支払うことになります  もし同じ月内に5万円の治療費
を2度支払う場合 (合計10万円) は限度額の57,600円で済む       (2017.6.18) 

オジさんの場合 自己負担限度額57,600円の所
12月 53,780円   1月 50,660円    2月 30,250円
まるで計算されていたかの様に限度内であった

また事後申請だと一時的に全額を支払った上に
入金までの期間の生活費も必要になるので絶対
限度額適用認定証の発行を受けておくべきだ

国保の例だと (※条件を満たしていれば) 窓口で
役所広司に申請するとその場で発行してくれる
※国民健康保険税の滞納がない国民健康保険加入者 現在は役所広司はいません

これを医療機関等の窓口で提示すれば たとえ
100万円かかったとしても自己負担限度額以上
は請求されない (保険適用される診療が前提)

療養費貸付制度で払い戻しまでの間を繋ぐ方法
(無利子で9割まで)もあるがどうせ役所の窓口に
出向くのなら限度額適用認定証の事前取得が◯

それでもお金がない場合は減免制度分割払い
などの方法がある 話しづらい事であるが病院の
ソーシャルワーカーに相談だ この際恥より命や

健保や国保など公的医療保険の被保険者が疾病
や負傷により働けなくなった場合 幾つかの要件
を満たせば傷病手当金の給付を受ける事もできる

ガン保険は14年前にアフラックに加入していた
ので '診断給付金' だけ先に請求し5日目に下りた
※保険法の規定により支払期限は請求書類到着の翌日から5営業日
 以内とされていて それ以降は保険会社に支払い利息が発生する


当面の支払いに充てる事ができ 病気とお金のW
不安から解消され助かる   申請に必要な病院の
診断書は発行に1週間ほどかかり費用は5,000円

14年前は 'もしかすると' という仮定の話でまさか
現実のものになるとは思わなかったし今まで病気
に縁がなかった為 医療保険に関しては知識がない

通院 入院 手術 放射線治療 抗がん剤 先進医療など
で治療を受ける際の給付金についても少し調べよう

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